インダストリアル系のDIY部品として人気のDIY-IDシリーズ。(DIY-ID公式ページ)
今回は初心者でも簡単に棚が作れるというクランプスシェルフを使ってみたので詳細をご紹介。
少々お値段はしますが、ノコギリもネジもドライバーも不要で、六角レンチ一本あればOK!
道具何も持ってない。工具とか使えないって方でも自分の好きな大きさの棚が簡単に作れます。
観葉植物やWiFiルータでごちゃごちゃした我が家のカウンター。
クランプスシェルフを使ったラックを置いて整理整頓。見せたくないWiFiルーターは下段の見えづらいところに。
1段のラックならDIY未経験者でも5分あれば組み立て可能。
結論としては、アイアン系ラックを作りたいという方に、選択肢の一つとして大いにアリです。
クランプスシェルフとは
概要
クランプスシェルフとは1×4材という、どのホームセンターでも置いてある木材を差し込んで固定するだけで棚ができる金具のことです。
木材とアイアンの異なる材料を組み合わせた、インダストリアルなラックがすぐに作れちゃいます。
クランプスシェルフの特徴
- ビス打ち不要:挟んで固定するだけなので電動工具不要
- 1×4材が3本あれば棚ができる
ラインナップ
クランプスシェルフには基本セットと増設セットがあるので、作りたい棚の形に合わせて基本セットと増設セットを購入します。
基本セット
2セットあれば棚を作れる基本のセット。
増段セット
棚の段数を増やすためのセット。
基本セットとの違いは上の抑えプレートがあるか無いか。
色・サイズ
マットブラックとオフホワイトの2色。サイズは高さが250mmと150mmの2種類をラインナップ。
クランプスシェルフを使用する前に思うこと
必要な工具は六角レンチ一本だけと、工具がほとんど必要ないクランプスシェルフでの棚づくり。
今回初めて試しますが、その前にコレってどうかなだよねと思うところを紹介。
使用前に筆者視点で思うこと
- 奥行き寸法が変えられない
- 板にすき間ができる
- お値段が少々お高め
奥行き寸法は変えられない
クランプスシェルフは1×4材を3本固定する用の金具となっているので奥行き寸法(約30cm)は変えられない。
奥行きを変えるのであれば2つの棚を前後で並べて60cmにする方法しかないが、さすがに奥行き60cmは長すぎか。
ただ、30cmあれば最近のテレビであれば全然置くことができますし、特に奥行きが短いというわけではない。
一般的な棚板の奥行きは30cm~40cmであり、ホームセンターで売られている棚板も30cmの物が多いため、棚の奥行き寸法としては一般的。
どうしても置きたいものがあって、その奥行き寸法が30cm以上という人にはちょっと不向きかも。
板の間にすき間ができる
板を3枚並べて棚板にするクランプスシェルフ。
その構造上、どうしても板と板の間に隙間ができてしまう模様。
やっぱり棚と言えば一枚板!と思ってる私としては、完成品がどうなるか見てみたいと思います。
お値段が少々お高め
基本の金具で1個2,500円ぐらい。
1段の棚を作ろうと思ったら2個必要で5,000円。2段なら増設パーツが2個必要で計10,000円ぐらい。
これだけ見るとちょっと高いかなーって気がしますが、実際に作ってみて、出来上がり具合とか、手間とかを考慮して総合的に判断してみたいと思います。
実際に使ってみる
まずは2段の棚を作ってみます。
まずは材料購入
クランプスシェルフは以下で購入できるそう。
- ネット通販(Amazon、楽天、Yahoo!!)
- ホームセンター
- DIYショップ
田舎者の私。DIYショップなんてあるはずもなく、ホームセンター内も探してみましたが取り扱いがないとのことで。
ネット通販でポチッと。
実際に購入したものがこちら
棚板を買いに行く
棚1段当たり、1×4材を3本。今回は2段の棚を作るので6本の板を準備。
耐荷重の関係で、長さは90cm以内にとの注意書きがあるため、今回は目一杯の長さ90cmの板を準備しました。
1×4材はどこのホームセンターでも販売されており、カットサービスを利用すれば好きな長さにカットしてくれます。
組み立て作業
実際にクランプスシェルフを使って数種類の棚を組み立てていきます。
金具を合体
今回は2段の棚を作るので、まずは基本セットと増段セットを合体させます。(2セット)
増段セットのネジを緩めて取り外し、基本セットの下部にある穴にネジを通せば合体できます。
板を差し込む
合体させた金具を両サイドに立て板を差し込みます。
金具の位置が板の端から30mm以上とするようにとのこと。
斜めに荷重かかった時に金具が外れないようにだと思います。
板を固定
下段に3枚板を差し込んだら、裏側から六角レンチで締めていきます。
強く締めすぎると、金具が変形することがあるため、無理に六角レンチを回さないようにしましょう。
上段組み立て
同じ要領で、上段にも板を挿入し、六角レンチで締めます。
完成
以上で完成です。
いろいろな疑問
ベンチやイスとして使える?
妻が子供用のベンチとして使いたいとの事でしたが。
耐荷重は15kgとなっており、ベンチやイスとしての使用はできなさそう。
また、後から見つけましたが、製品箱の注意書きにも
「イスや踏み台など人が乗るような用途には絶対使用しないでください」とのこと。
1段ラックで上に何も置いてないと、知らない人からすると子供用ベンチと勘違いされそう。。。
幅が90cmを超える場合は?
基本はラックの横幅(板の長さ)は900mm以下となっているが「横幅が90cmを超える場合は脚の本数を追加すればOK」とのこと。
棚がグラつく時は?
クランプスシェルフの出来上がり精度は高いのですが、問題なのが1×4材の方。
特に今回使用したSPFは曲がり・ネジれが起きやすく、組み立てたときにその曲がり・ネジれが影響してラックがグラつく場合があります。
実際に今回組み立てたラックでも若干棚がグラついてたので、アジャスター(別売り)を取り付けました。
板の長さや組み合せを変えてみる
板の長さや使う金具を変えたりして、いくつかラックを組み立ててみました。
1段ラック(黒)
【材料】
- 1×4材 90cm:3本
- クランプスシェルフ:基本セット(250mm:黒)×2
1段ラック(白)
【材料】
- 1×4材 90cm:3本
- クランプスシェルフ:基本セット(250mm:白)×2
段違いラック
【材料】
- 1×4材 60cm:3本
- 1×4材 90cm:3本
- クランプスシェルフ:基本セット(250mm:黒)×2、基本セット(150mm:黒)×1、増段セット(150mm:黒)×1
- 中間接続ネジセット
※基本セット(150mm)が無かったので、白の基本セットの上板で代用してます。
段違いの棚を作る時は基本セットと増段セットの数に注意。
また、上段の基本セットを下段に固定するための中間接続ネジが必要になるので忘れないように。※今回わたくし忘れております。。。
作ってみて
感じたこと
- 工具要らずで初期費用がかからず、DIY未経験でも組み立てできる
- 板の隙間は1cm程度であり、あまり気にならない。
- 作りたい棚に対して必要な部品が分かりづらい。
- やっぱり木材とアイアンの組み合わせはオシャレ
- 木材、アイアンの色を変えればアレンジも可能
DIY未経験でも組み立て可能
製作に必要な工具は六角レンチ1本だけ。
レンチをただ回すだけなので、DIY技術も全く必要なく、これならDIY未経験の方でも組み立て可能。
あとはホームセンターで木材を買ってカットしてもらう勇気だけですかね。
通常、木工DIYのためには、電動ドライバーやドリルやクランプや・・・
色々な工具を揃えたり、汚れてもいい作業場所を確保したりと、お金もスペースもある程度必要に。
クランプスシェルフであればその必要もないのは大きなメリット。
組み上がった感想としては、高い買い物ではなく、むしろいい買い物をしたと感じてます。
板の隙間はあまり気にならない
組み立てる前はどうかなと思っていた板の隙間。
実際の隙間は1cm程度で、実用上特に問題にはならず、見た目的にも気にならないレベルでした。
数年前からよく見かけるスノコDIYに比べると全然隙間ないですしね。
必要な部品が分かりづらい
基本セットと増設セット、中間接続ネジ。
この3つの部品の組み合わせだけなのですが、それでもどの部品が必要なのかちょっと分かりづらい。
今回、中間接続ネジを忘れた私と同じようにならないよう注意です。
なので、各組み合わせ毎に使った材料を参考にしてください。
木材とアイアンの組み合わせはオシャレ
木材+アイアンの鉄板の組み合わせ。
なかなかこの組み合わせ家具が嫌いな人はいないのではと勝手に思ってます。
また、木材を塗装することでより自分好みにもアレンジ可能。
クランプスシェルフ(黒)はブライワックスのジャコビアン、白はオールドウッドワックスのラスティックパインと組合せてみました。
※ワックスの塗り方はコチラ↓↓でご紹介しております
まとめ:選択肢の一つに
今回初めてクランプスシェルフを使ってみました。
使う前までは若干どうかなと思ってましたが、組み立てが非常に簡単で、これならDIY未経験者でも簡単に組み立てできると思います。
幅を自分の好きな長さにできますし、後からでも段数の追加も可能。
ただ、一つだけ気になるのは使う部品が若干分かりづらい点。
そのあたりはこのページを参考にしてもらって、十分に確認してから購入することをオススメします。