ネット販売をするにあたり、気になるのがプライバシーの確保。
作品を発送する際に自分の住所・電話番号を記載する必要があり、自宅住所や携帯番号を記載するのは不安ですよね。
そんな方のために、プライバシーを確保した上で、ネット販売をする方法をご紹介します。
どうやってプライバシーを確保する?
結論からですが、最も簡単な方法はメルカリ/ラクマの匿名配送を利用する。
minne/Creemaではバーチャルオフィスを利用します。
バーチャルオフィスは月額料金がかかりますが、住所の他に電話番号もレンタルできるため匿名配送に対応していないプラットフォームを利用する場合には非常にありがたい存在。
各々の詳細についてみていきます。
プライバシー確保の重要性
メルカリ・ラクマを利用されている方はご存じの通り、匿名配送サービスがあり、自分・相手の住所/連絡先を知ることなく取引することが可能です。
しかし、ハンドメイド・DIY作品のネット販売を行う方の主戦場であるminne・Creema等のプラットフォームでは匿名配送に対応していないため、発送時に自分の住所および電話番号の個人情報を知らせる必要があります。
購入いただいた方だけにはなりますが、やはり個人情報を知られるのは不安。
更にSNSが普及した今、電話番号で検索すれば、プライベートな情報まで見られてしまう危険があります。
基本的に情報を悪用する方は少ないかと思いますが、やはりトラブルに巻き込まれる危険は少しでも減らしておきたい。
実際に、住所や連絡先が見ず知らずの人に知られてしまうことのリスクとして挙げられるのは
- いたずらや勧誘の電話がくる
- ダイレクトメールが届く
ぐらいがひと昔前まで。
しかし、今ではSNS上で簡単に個人を特定でき、自分の行動範囲・生活サイクル、趣味・嗜好、自分の顔まで知られてしまいます。
また、Googleのストリートビューで自分の家の外観までも見ず知らずの人に見られてしまう可能性が。
- SNSを活用した詐欺
- ストーカー
- ネット上での個人特定/晒し
等、ネットの世界が発展し簡単に誰でも様々な情報を入手できる今、ここに挙げる以外にも数多くの脅威が潜んでいると考えられます。
生活を豊かにするために始めた作品販売でトラブルに巻き込まれ、結果、自分/家族を不幸にしてしまわないためにも、プライバシーの確保は重要です。
メルカリ・ラクマでのプライバシー確保方法
メルカリ・ラクマのフリマアプリでは匿名配送を利用します。
匿名配送の利用方法としては各作品販売ページの配送方法選択欄で匿名配送となるサービスを選択するだけでOKです。
メルカリ | らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便 |
ラクマ | かんたんラクマパック |
メルカリ・ラクマともにヤマト運輸/日本郵政での配送に対応しております。
各アプリでの配送サイズ/料金はコチラ ( メルカリ ・ ラクマ )
あとは作品が売れたらQRコードが表示されるので、そのコードを発送するときにコンビニや配送業者の営業所の端末で読み込んでもらうだけでOK。
送り状にも自分・相手の住所/連絡先は印字されないので自分・相手の住所/連絡先をさらされることはありません。
minne・Creemaでプライバシーを確保する方法は?
先に結論に言及しておりましたが、minne・Creemaではバーチャルオフィスを利用します。
詳細について説明していきます。
バーチャルオフィスで事業用住所と電話番号を取得
と言われてもバーチャルオフィスとは??という方のためにバーチャルオフィスとは何者なのかから解説します。
バーチャルオフィスって何?
バーチャルオフィスとは事業用の住所をレンタルできるサービスで、バーチャルとの名の通り、オフィスとしての実態はほとんどありません。
バーチャルオフィスの会社によってサービス・プランは様々で、住所レンタルの他に郵便物の転送や電話対応、各拠点の会議室が使用できたりなどがあります。
バーチャルオフィスってどうなの?
よく分からないサービスなのでいろいろと不安かと思います。
が、今、副業をしている人でバーチャルオフィスを利用している方は増えております。
作品販売だけでなく、YouTuberやせどり等々、ショップ開設・登録や契約などで住所を記載しないといけない機会も多く、やはり自宅住所を伝えるのは抵抗があるもの。
バーチャルオフィスを利用すれば自宅住所を公開する必要はなくなるので、プライバシーの確保が可能になるわけです。
バーチャルオフィスのメリットは?
なんとなくバーチャルオフィスについて分かったけど、具体的なメリットはというと
- 費用が安価
- 自宅住所を公開しなくて良くなる
- 一等地の住所が借りられる
費用が安価
バーチャルオフィスはプランにもよりますが、住所レンタルだけであれば月額1,500円程度が相場であり、かなり格安で事業用の住所が取得できます。
バーチャルオフィスでなく、実際のオフィスを借りようと思うと、安くても数万円、バーチャルオフィスで借りられるような一等地の住所だと数十万との家賃も出てくるかと思います。
プライバシー確保のためなのでオフィス空間は不要との副業ワーカーに、低額で住所をレンタルしてくれるサービスとなっております。
自宅住所を公開しなくて良くなる
たとえ副業であったとしてもネットショップを開設したりするときには、住所・電話番号を公開する必要があり、これは法律(特定商取引法)で定められております。
また、商品を発送する際に送り状に自分の住所・連絡先を書く必要があります。
ただ、副業として販売等を行っている方は自宅を拠点としている方がほとんどで、個人情報を公開するにはリスクが伴います。
バーチャルオフィスでレンタルできる住所は、ネットショップへの登録や法人登記も可能ですので、自宅住所を公開しないで済みます。
一等地の住所が借りられる
バーチャルオフィスで借りられる住所は、各主要都市の一等地であることが多いです。
想像してみてください。あなたがお客様だとして会社の住所を見たときに、地方のよく分からない住所と都内一等地の住所だとどちらの会社の方が印象的でしょうか。
後者の方が印象に残るし、何か信頼できると思われる方が多いのではと思います。
副業とはいえビジネスであり、お客様からの信頼は不可欠であり、リピータの獲得につながります。
プライバシー確保の他にも、そういったメリットがバーチャルオフィスにはあります。
おすすめのバーチャルオフィスは?
では実際におススメのバーチャルオフィスをご紹介していきます。
タイプ | バーチャルオフィス | 月額利用料(税込) |
---|---|---|
とにかくお得に! | 和文化推進協会 公式サイト | 550円 |
自宅近くがいい | Karigo | 3,300円~ |
なじみのある企業がいい | GMOオフィスサポート | 660円~ |
一般社団法人和文化推進協会
とにかく安く事業用住所を取得したいという方には和文化推進協会がおすすめ。
掛かる費用は年会費6,600円のみ。月額に換算すると550円(税込)。
非営利団体だからこそできる価格設定となっており、業界内では最安レベル。
日本を拠点に活動する作家さんや職人の方々を支援する活動を行っている協会で、作家さんたちの個人情報を守るためにバーチャルオフィスサービスを開始されております。
月額料金変わらずに法人登記や電話転送可能
郵便物の転送に関しては1回あたり550円の追加料金が発生してしまいますが、他社ではプラスで費用が必要となる、電話転送や代行も無料で行ってくれます。
さらに法人登記も可能なので、副業が大きく成長し、本業に転身したいということになったとしても安心。
他社では最安プランは法人登記不可となっていることが多い中、価格を抑えるには嬉しいサービスです。
住所は京都市のみ。が許容できるか
バーチャルオフィスの住所は京都府京都市となり、これが受け入れられるかどうかが本サービスに申し込むかどうかの決め手になるかと思います。
ちなみに副業で住所を記載しないといけないにしても、特商法では住所表記は現住所でなくてもOKとなっていますので、在住の県・市でなくてもOK。
作品を発送する際の送り状の記載が京都市となり、少々違和感が出てしまうことが気になるという方には、事前に住所表記は京都となる旨をプロフィール欄や発送説明ページに記載しておけば何も気にする必要はなしです。(そもそも、発送元の住所を気にするお客様はなかなかいないです)
【実際にレンタルできる住所】京都府京都市にある「京都朱雀スタジオ内」
和文化推進協会(京都朱雀スタジオ)についてもっと詳しく知りたいという方はコチラの記事もご覧ください。
Karigo
全国60か所以上の拠点
Karigoは首都圏だけでなく地方都市にも展開しているバーチャルオフィスサービスで、北は北海道、南は沖縄まで対応しております。
2023年6月時点で全61拠点。
すべての都道府県へ対応できているわけではないですが、住所レンタルするならできるだけ居住県内にしておきたい方にはオススメ。
ただ、お値段が割高
個人利用であれば住所貸しが月額3,300円と本ブログで紹介している他サービスと比べると割高感は否めません。
他では追加料金となる荷物受取代行が基本サービスに含まれるものの、それを差し引いても。。。
価格が高くても自宅住所近くで!とのこだわりが強い方に。
GMOオフィスサポート
一番身近な企業
バーチャルオフィス自体よく分からないし、またそれを運用している企業がどんなもんなのか。。。
よく分からなくて不安だな。という方にとって、おそらく皆さんに一番身近なのがGMOオフィスサポート。
「G!M!O!」で始まるCMでガッキーや佐々木希さんも出演されていますね。
他にも「GMOあおぞら銀行」「クリック証券」、ブロガーさんお馴染みの【お名前.com】、フリーランスのサポートを目的とした【FREENANCE】などを運営している大企業で、個人情報の取り扱いについてもしっかりされている。
住所を借りるだけなら最安レベル
単純に住所を借りるだけなら月額660円。先に紹介した和文化推進協会の550円とほとんど変わらない金額です。
ただ660円のプラン(転送無しプラン)では法人登記不可となっており、法人登記のためには1つ上のランクのプラン:月1転送プラン(1650円)以上とする必要があります。
税金関係の書類やお仕事関係の契約書などなど、まだまだ紙書類での通知・対応が必要な面もあるので郵便物の転送は必須かと思います。
和文化推進協会でも郵便物の転送は追加料金となっており、1回の転送あたり550円。
郵便物がどれだけくるかによりますがGMOオフィスサポートの方が安くなる方も多いでしょう。
拠点は全国主要都市12か所
バーチャルオフィスの住所は全国主要都市の12か所。
東京(渋谷,新宿,銀座,青山,秋葉原)、神奈川(横浜)、愛知(名古屋)、大阪(梅田)、京都(京都市)、兵庫(神戸)、福岡(博多、天神)
Karigoに比べると拠点数は少ないですが、和文化推進協会の「京都1択」と比べるとだいぶ選択肢が広がります。
「同一県内でなくてもいいけど、京都はちょっとなぁ」という方に合ってるサービスです。
起業時のサポートが充実している
GMOオフィスサポートへ申し込むと、GMOあおぞらネット銀行の法人口座・個人事業主講座にそのまま申し込み可能であったり、事業計画書のフォーマットを無料で提供してくれたり、様々な特典を受けられます。
他にも、マネーフォーワードやfreeeの会計サービスの割引を受けられ、会社設立や創業融資に強い税理士事務所を紹介してくれたりと、起業を目指す人にとって嬉しいサービスが満載です。
※特典の詳細はこちらから→登記可能なバーチャルオフィスなら1650円から
まとめ
最終的な結論としてはGMOオフィスサポートが最も合う人が多いでしょう。
拠点と価格のバランスも良いですし、大企業が運営していることもあり、急にバーチャルオフィス閉じます!といった心配も少ないと思うためです。
※今回紹介していないバーチャルオフィスサービスの利用者で「郵便物が届かないなぁ」と思ってたら実は運営会社が倒産していた。といったこともあるようです。
最終的には自分が価格・拠点・安心感のどれを優先するか、で自分に合ったサービスを利用していただければと思います。