何となくDIY始めてみたいけど何から始めたらいいかわかんない。
という方も多いとのことで、木工DIYの手順をご紹介。
途中おススメのツール等も紹介しながら、初心者の方でも分かりやすく、必要な情報をお届けできたらと思います。
よろしかったら是非参考にしてください。
DIYの手順
- 何を作りたいか考える
- 設計図を書く
- 材料を調達する
- 加工する
- 塗装する
- 組み立てる
何を作りたいか考える
- リビングにオシャレな棚が欲しい
- 家族みんなで囲めるダイニングテーブルを作りたい
- 自分好みの作業場を作りたい
- オシャレなスパイスラックが欲しい
- 子供用のフェンスを作りたい
何か新しいものが欲しい、改造したいなど、作りたいものは皆さん様々だと思います。
どれくらいの大きさ?どんな雰囲気にしたい?
何のために作りたい?問題を解決するにはどんな機能を持たせればいい?
まずは頭の中でいろいろと妄想してみましょう。
そして頭の中に浮かんでいる物を設置したときにどんな雰囲気になりそうか、使い勝手は良さそうか、サイズ的に入りそうか。
初めのうちはなかなか具体的なイメージが湧かないかもしれません。
そんな時はネットや雑誌で他の人の作った物、お部屋を見てみると自分のイメージに近いものが見つかるかと思います。
設計図を書く
何を作りたいかイメージが固まったら実際にそのイメージを設計図に書き起こしていきましょう。
設計図に書き起こすと言うと仰々しいですが、以下のように手書きで書いたものでも十分に設計図です。
- 全体図を書く
- それぞれの板に分解する
- 必要な板のサイズ・数量を洗い出す
わたくしの本業は設計業ですが、製品の品質は8割設計で決まると言われるぐらい、設計は大事な作業です。
どれだけいい材料を使おうとも、設計図通りに完璧に作り上げても、そもそも図面の寸法一つ間違っているだけで、使えない物が出来上がるか、そもそも物が出来上がりません。
私自身、DIY設計でよく失敗していたのが、分解後の部品板一枚一枚のサイズ計算です。
上の写真の例で言うと、②の板の長さ370mmは以下で計算されます。
しかし、計算をミスったり、そもそも両サイドの板厚分を考慮してなかったりして、正しい寸法370mmでない寸法で板を切り出してしまう。
いざ組み立てようと思ったら、「あれ?何か板長くない?組み付かない・・・泣」といった感じです。
いや。そんな間違えんでしょ。。。と思われた方。
慣れてきたころ、ちょっと複雑なものを作ろうとしたときに、やらかすと思います。通らなかったらすいません。
失敗から学ぶことも多いので失敗がダメというわけではないですが、どうせなら簡単に失敗しない図面を書きたいところですよね。
設計にはcaDIYがオススメ
仕事ではCADを使ってますが、家ではcaDIYというツールを使ってます。
caDIYとはこのような3Dモデルが簡単な操作だけで作れちゃうソフトです。
積み木感覚で設計ができ、木取り図も自動で作成してくれるなどDIYに特化した機能が満載。
有料ツールで、価格は安くはないですが。
それでも、失敗してしまった時の無駄になる材料費とか、無駄になった時間・労力を考えると、トータルで見れば悪くない買い物かと。
これからDIYを続けていこうと考えている人は購入しても損しないとおもいます。
ところで設計図を書くのにルールはあるの?
有り無しで言えば有ります。が、DIYでは気にしなくてOK
ちゃんとした仕事で図面を書くのであれば規格に沿って書く必要がありますが、DIYで楽しむ分はルールなんて一切無視でいいです。
規格(ルール)が定められているのは図面で情報伝達をするため。
こと仕事においては書いた図面をいろんな人が見ることになります。
ルールが定まっていないと図面を見た人が各々の解釈をしてしまい、情報が正しく伝わらない恐れがあり、
できた物が設計者が思っていたものと違う、できた物が本当にコレでいいのか判断がつかないってことになりかねません。
それに引き換えDIYで書く図面は基本自分しか見ない、自分さえわかればOKなのでルールは気にしなくてOKなわけです。
(わたくしの場合、仕事で頻繁に図面を書いておりますが、DIYで書く図面は規格・ルールなんて気にしたことないです。)
材料を調達する
設計図が完成したら次は材料調達です。
設計図で作った木取り図を元に材料を調達していきます。
ホームセンターに行って、
あれ?何買えばいいんだったっけ?
とならないように、買い物リストを事前に作っておくと良いでしょう。
作り始めてから、材料足りんかったぁ〜、からの再ホームセンターはなかなかテンション下がるし、時間の無駄ですから。
なお、木材と一言に言ってもいろんな種類があります。
木目や色は木によって様々であり、同じ物を作ったとしても使う木の種類によって異なる雰囲気の物を作ることができます。
そんなこと言われても、どの木を使ったらいいか分からんとです!
という方は、まずはSPF材から取り掛かってみるのがオススメ。
規格材でどのホームセンターでも同じサイズで売ってますし、木の雰囲気もナチュラルで万人受け。
柔らかく加工しやすく、価格が安い!
取り掛かりとしてはSPFが一番いいかなと思います。
加工する
材料が調達できたら、加工の工程に移ります。
- 買ってきた板に長さを測って墨付け
- 墨を付けたところで切断
- 必要分切り終わったら板をヤスリがけ
墨付け
木材を切断する箇所に印を付けることを墨付けと言います。
大工さんは印を付けるときに墨を使うためそう呼ばれております。
墨壺というキレイに直線が引ける道具だったり、ホームセンターで手に入る道具もありますが、家にあるボールペンで大丈夫です。
買ってきた木材をコンベックス(メジャー)や差金で長さを測って、切断箇所に印をつけます。
切断
次に木材を切断します。
真っ直ぐ切るには
- ノコギリ(よくイメージするノコギリ)
- 丸ノコ ※電動工具
曲線を切るには
- ジグソー ※電動工具
- 糸ノコ
- 引き回しノコ
を使います。
カットはホームセンターにお任せするのもアリ
準備する材料が直線カットでいい場合、ホームセンターでカットしてもらうのがオススメ。
木材を買うときに店員さんに「カットもお願いしたいんですけど」と伝えればokです。
店員さんがカットする長さを聞いてきますので、希望の長さを伝えれば店員さんがカットしてくれます。
パネルソーという切断機で何本もまとめて一瞬でカットできますので、自分で切断するより時短。
店舗によりますがだいたい1カットあたり20〜50円ぐらいで対応してくれます。
自分で切るのが面倒臭い、真っ直ぐ切る自信がない方はホームセンターのカットサービスを利用するのも手です。
ヤスリがけ
紙ヤスリを使って、木材の表面や木口をキレイにヤスリがけして整える作業です。
別名サンディングとも。
買ってきたままの状態だと表面が荒かったり、切断したときのバリが出ていたりするため、ヤスリでキレイに磨いてあげます。
特に子供用に何か作る時には、木材の角を念入りにヤスリがけして、角を丸くしてあげるといいでしょう。
紙やすりの番手について
紙やすりを買いに行くと♯80や♯400など「♯○○」で数字が表記されています。
この「♯○○」は番手といい、数字が小さいほどヤスリの表面が荒く、大きくなるほど表面が細かくなってます。
(番手の違うものを見比べてもらうと分かりやすいです)
使い方としては、番手の小さいもので木材の表面の凸凹を平らにしてあげて、番手の大きいもので表面を整える。
大体、♯120⇒♯240⇒♯320(塗装しないときは♯400)でヤスリがけすれば表面がキレイに仕上がります。
ホームセンターで売られているツーバイ材は表面がある程度キレイなので初めから高い番手でヤスリがけしてもOK。
サンダー(電動工具)がおすすめ
このヤスリがけ、正直言ってかなり根気がいります。
数本程度で面積が少なければ手作業でもなんとかなりますが、ヤスリがけする数が多いと途中で諦めたくなります。
木の表面がキレイになるのが先か、自分の腕が上がらなくなるのが先か。
その点、サンダーというヤスリがけ用の電動工具であれば持って動かすだけでいいので、とても楽で速いです。
作業環境や予算が許されるのであれば電動工具を使うことをおススメします。
塗装する
ペンキやステイン、ワックスなどの塗料で木材を塗装します。
塗装と聞くと色を付けるためにするんでしょ?と思われるかと思います。
もちろん色を付けるのも目的なんですが、塗装には他にも目的があります。
- デザインとしての色付け
- 表面の保護(防キズ、防水)
- 木材自体の保護(防腐、防菌、防虫)
頻繁に使うものであればニスなどで表面を保護したり、屋外に置くものでであれば防腐機能を持った塗料を使ったり。
デザインだけでなく使う場所・使い方に合った塗料を選ぶことも重要です。
ホームセンターに行くと塗料がいっぱいあって「どれ選んだらええねん」となるようであれば、店員さんに聞いてみると良いでしょう。
>>BRIWAXなどのワックス類の塗り方についてこちらのページで解説
組み立てる
加工し終わった木材を釘やネジ、ボンド、金具を使って組み立てていきます。
思い描いていたものがどんどん形になっていくのはまさにDIYの醍醐味。
組み立てていく順番にも気を付けながら、焦らず慎重に組み立てていきましょう。
組み付ける板を間違えたとか、場所を間違えたとなると、ネジを外した後のネジ跡が残ってしまい残念な結果になることも。
急がば回れの精神で丁寧にチェックしながら組み立てていくことを、経験上、おススメします。
また、組み立てに使う材料は昔は釘が主流だったそうですが、今はネジを使用することが多いです。
釘に比べて強度も高く、電動工具(電動ドライバー)を使えば初心者の方でも簡単にネジを打ち込めます。
※手回しのドライバーではネジの打ち込みは相当の腕力がないと無理です。
他にもボンドで接着したり、接合用の金具を使って接合したり、ダボ継ぎで接合したり。
デザインや強度も様々で色んなつなぎ方を覚えておくと、応用が利いて便利ですが、
まずは基本であるネジ止めをまっすぐ・ネジ山をつぶさずに打ち込めるようになることから始めると良いでしょう。
>>電ドラの使い方からキレイにネジ締めする方法はコチラのページで解説
組み立てが終わればあとは好きな場所に設置して完成です!
初心者の方向けコンテンツ
揃えておきたい工具類
DIYを始めるにあたって最低限そろえておきたい工具類をまとめております。
何から買ったらいいのか分からないという方は以下ページを参考にしてください。
電動工具って種類もいっぱいあって廉価品からプロ仕様まで、価格帯も様々。
安すぎるのは使い物にならなかったり、すぐ壊れたり。
でもプロ仕様は高いものを買ったけど使いこなせず、お金の無駄だったり。
そんなことにならないよう、DIYにおいてオススメのちょうどいい電動工具の紹介ページです。
初心者向けレシピ
手始めに何か作ってみたいけど何作ろうか思いつかないって方に、初心者の方でも簡単に作れるレシピを紹介。
2×4材をホームセンターで切断して、家でネジ止めするだけ。
塗装でアレンジしたり、ネジ穴を埋めてみたり、自分のレベルに合わせてステップアップも。
こちらも1×4材をホームセンターで切断して、家でネジ止めするだけ。
アイアン家具風のテーブルが低価格で簡単に作れます。
初心者向けDIY書籍
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